ひざ痛

こちらではひざ痛についての原因、身体の状態、施術内容、改善点などの一例を書かせていただきます。どうぞご参考になさってください。

 

原因

ひざ痛の原因はひざの関節に変形が起き、軟骨や組織がすり減ることにより痛みが生じてしまいます。
変形が起きてしまう原因として高齢化がよく言われますがそれ以外にも使い方によって負担が変わってきます。多くの場合O脚が強くなりひざの変形が増すことにより痛みを生じます。O脚になりやすい原因として
・足首が内側に入りやすくなる(捻挫癖があると余計にその可能性が高くなります)
・ひざが180度まで伸びない
・股関節が内側に回旋しづらい(女の子座りが出来ない)
・上半身の前傾が強く、骨盤の動きがかたい
などがあります。

身体の状態

ひざの変形、腫れ、熱感などの状態の確認とともに、足首の状態の確認を特に行います。足首(足関節)の内反(内側に曲がる)が強く外反の動きが少ない状態ですと着地の際に小指側から着くことになり足首、膝、股関節に曲がって荷重が掛かってしまいます。
足関節の可動域確認、股関節の内旋確認とともに上半身の状態として前傾、骨盤周囲の筋緊張の状態の確認を行い、全身のバランスとしてひざにどのような負担が掛かっているかを把握します。





 




 





 





 

施術内容

痛みのある膝だけでなく全体のバランス改善を図っていきます。膝にどのような負担が掛かっているかを把握して軽減するようにしていきます。

仰向け
膝、足関節の可動域の拡大を図っていきます。足関節は特に外反の可動域を拡大させ、末梢への血流改善と着地の際に足底全体が着くイメージで動きを広げていきます。足関節の可動域拡大後に膝周囲、膝窩(膝裏)の筋緊張の緩和を図り、膝の伸展動作の拡大を図ります。
膝に症状がある場合、屈曲の制限改善も大切ですが血流改善のためにも伸展制限の改善も重要になります。
O脚や膝に症状がある場合は膝が外に向いて逃げてしまう位置にあることが多く、それにより症状の悪化、変形を加速させてしまいます。なので股関節内旋の動きと膝の内への動きの改善を同時に行うことにより膝が外に逃げるのを軽減させます。痛みがある場合には少しずつ動きを広げていき、力みの出ない範囲内で行います。
これにより下肢全体の筋緊張の緩和と動きの改善が図られ、骨盤の動きにも改善がみられるようになります。


続いて上半身の施術になります。
上半身が下肢(膝)に与える影響としては前傾が強いことにより骨盤の動きが制限され、さらに下肢の前面に荷重が掛かるようになってしまいます。
上半身の前面(胸、鎖骨下、前頚部、側腹、腋窩(脇)の筋緊張の緩和を図っていきます。身体の前面の筋緊張の緩和を図り、身体を起こすことにより荷重を仙骨(臀部の骨)に乗せるようにすることで下肢の負担は軽減します。

 

うつ伏せ
引き続き、足関節の可動域の拡大のため踵(かかと)、アキレス腱周囲の筋緊張の緩和を図ります。
膝窩に対しても内側の筋緊張が強くなりやすいので内側の筋緊張をゆるめ、膝が外へ逃げてしまわないように股関節内旋の動きの改善を図ります。
またO脚が強くなると下肢外側の筋緊張も強くなりますので下肢外側の緊張の緩和、股関節~骨盤、仙骨周囲の筋緊張の緩和を図り下肢全体の可動域の拡大、骨盤の動きの改善を図ります。

うつ伏せの上半身は前傾による肩甲骨、脊柱の動き改善のため肩甲骨周辺の筋緊張の緩和、側腹~腋窩の筋緊張の緩和、上肢の筋緊張の緩和を図ります。肩甲骨の動きが改善されることにより骨盤、脊柱の動きも改善され下肢の血流改善に繋がります。
上半身の動きの改善が膝に影響を与えるとは想像しづらいですが、肩甲骨と骨盤、脊柱の動きは下肢の動きにも大きく関わってきますので上半身の動き、重心の位置が膝にとっても重要になってきます。

 

説明とアドバイス

膝痛の場合、大きな負荷をかけるとやはり痛みが増しやすいので無理をしすぎないというのは必要です。しかし、仕事や介護、家事など軽減できないものも多い場合、使い方やご自身のケアを行うことで負担を減らすことができます。

使い方として重要なのは足の着地、接地がどのように行われているかです。施術内容でも記載した通り足底全体で着地をする感じで、歩行時には足関節を動かすイメージで使うことが大切です。O脚を悪化させず、正しい位置で下肢を使ってあげましょう。

同時に上半身の前傾も気にする必要があります。上半身の力みを減らし、前傾の緩和をすることにより重心の位置が骨盤の上に乗りやすく、下肢の負担も減ります。

そして日々のストレッチを行い、筋緊張の強い状態をなるべく少なくするようにしていきます。

あと大事なこととして体重の問題があります。どうしても掛かる荷重が多いほど負担は大きいので改善できる要素があれば、生活全般を通して体重減少につながるよう見直していく必要があります。

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